11/04/2005

ニコレット投資・その後

「ニコレット投資」と名付けた禁煙作戦が38日目を迎えた。この間一度もたばこを口にすることはなく、今後もないだろう。何のきっかけも大げさな決意もなくスタートした禁煙だったが、例によって「なんとなく」成功してしまった。

笑えることに戦友・麦原さんもなんとなく禁煙してしまったそうで、夏コミまでの喫煙率100%サークルは、冬コミからは非喫煙サークルなのさヽ(´ー`)/

禁煙推進側にとってはとにかく喫煙はダメなものなので、戦略的に「せめて弱いたばこに変えましょう」とは言わないようだが、結論から言うと、いずれやめたい人は段階的に弱いたばこに変えることから始めればいいんじゃなかろうかと思う。 本数だけだと1日40本近かったオレですが、いざニコレット作戦を始めてみると、必要だったのは1週間だけ。24個入り1箱を使い切らず、合計17個で済んでしまった。ニコチン依存度は相当低かったようで、というのも何年も「1ミリ」(キャスターの)しか吸ってなかったからじゃないかという気がする。

もちろん禁煙推進派的には「弱いたばこはその分深く吸い込んでしまうのでダメなものはダメ」なわけですが、いきなりゼロ本にするとかよりは低ニコチンで済むように慣らしてからでもいいんじゃないでしょうかね。「失敗しにくいような禁煙方法を本気で考える」のと「たばこを撲滅する方法を本気で考える」のは違う話だと思う。

「いいとも」でタモリがSAMさん相手に話していたが、喫煙者だったタモリは雑誌かなんかで「たばこを吸いたいという欲求は15秒しか持続しない」と読み、「そんなもんかね」と試してみたら、やめられちゃった、とか。確かにそうかもしれない。

どこかのサイトで読んだが、たばこを吸いたい時というのは呼吸が浅くなってるんだそうな。それも確かにそうだ。禁煙から1週間、気がつけばニコレットをかむとニコチンで頭がふらふらするようになってしまったので、「浅くなった呼吸の通りをよくしてやりゃあいいんだろ」とミントが強めのシュガーレスガムをかむようにした。結果的にこれが大当たりだった。最近はシュガーレスガムが豊富に出回ってるので、禁煙しやすい環境は整ってる( ´_ゝ`)

かくも簡単にやめられるのが分かってしまうと「じゃあまた吸ってもいいじゃんか」とか一瞬思ったりもしたが、エアコンのフィルター掃除のおぞましさ(ヤニでべたべた)がそんな気分にとどめ感。積んどいた本を持ち出して電車で読むと繰るページがとにかくたばこ臭い。とある場で隣に座ったアナリストのおじさんがたばこ臭い。地下鉄で「漫画サンデー」読んでた負け組っぽいおじさんがたばこ臭い。地下鉄から降りたら「やっと吸える」って感じで地上に出ないうちからたばこに火を付けるおじさんが臭い。香水とたばこのにおいが混じったギャルも臭い。

たばこを吸うとリラックスできる。集中感も増す。そうかもしれないし、実際、仕事ん時の集中力がちょっとだけ鈍ったような気がしないでもないんだな。しかし言い換えると「たばこを吸わないとリラックスできない」「たばこを吸わないと集中できない」ということなのであって、特に「たばこを吸わないとリラックスできない」はちょっと人生にとってどうなのか、と思う。

オレはたばこは好きだった。うまいと思って吸っていた。「ギリシアの哲人が知らなかった楽しみ」の一つはたばこ、と昔ガイジンが言ってたが、友だちと酒を飲みながらすぱすぱ吸ってくだらんことを話すのは実に楽しかった。でも楽しいものは自ずから楽しいわけで、たばことは実は関係がない。たばこは、人生の何かの必要十分条件にはなりえないような気がする。

なんとも好都合なことに麦原さんもやめてしまったので、誰かに禁煙を勧めることはないし、いきなり「喫煙者は社会のクズだ」とか言い出す気もない。どことなく弱者の主張感が漂うネット上の反喫煙論(=喫煙者と喫煙というカルチャーに対する攻撃、であって、合理的な見地からの禁煙促進論とは違うように思う)にくみする気もないけど、ただし意図的にデータを読み違えてまで「喫煙に害はない」と苦笑ものの主張を展開する人たちもどうしょもないと思う。まあ、オレはやめましたってだけの話であって、それ以上の意見はないです。吸ってる人に「やめても人生はマイナス方向には変わらないですよ」くらいのことは言えますが。

そして「ニコレット投資」っつーか、たばこ分のキャッシュアウトを金融資産運用にまわす試みですが、複利運用しやすくするために株式ではなく投信を選んでみた。最初に投じた分は1カ月で早速3%出てまして、こんな調子で続けば笑えるって話。

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09/29/2005

ニコレットという投資

何の脈絡もなく、昨日からニコレットのお世話になっている。たばこ、やめてます。

●楽しみと日々──その埋め合わせ

きっかけのない禁煙は失敗しやすいし、仕事がクソ忙しい時も難しいのに、なんで今って感じですが、「はてなブックマーク」で見かけたこのブログに一発KOって感じで、「あしたから禁煙」という成り行きに。

実際、たばこにはもううんざりなんですよ。40歳で世界からフェードアウトしたいオレ的に健康はどうでもいいんですが、臭いんですよ。土曜の夜とか、朝方まで漫画とか描いて、んじゃ寝るかって時に髪の毛がたばこ臭い。漫画描きながらたばこ吸うのがくせになってるので(っていうか、吸わないまま灰にする本数も多いが)、最近出したやつなんか1ページに平均10本換算くらいでしょうな。108枚だったから1080本くらいですか。たばこをコマに変換してるようなもんですよ。

厚労省は健康増進法を制定し、一方で財務省はたばこの税金をあてにして、たばこ農家を支持者に抱えるなんとか党もあるわけで。縦割りGJ! 本音と建て前GJ! そんなクソに金を投じてるオレGJ!みたいな。たばこ吸えるとこも減ってるしで、喫煙者っつーだけで社会的な不便が増えちゃうんですよね。

両方のじいさんともたばこ吸いまくってたばことは無関係に死んだ。病院で「たばこくれ」とか親父にせがんだという話を聞き、「吸わせてやりゃーよかったのに」とまた涙にくれたオレですが、うちはがんが1人もいないので、たぶんオレも大丈夫だろう、みたいな適当な楽観主義で脳内が推移していたってのもやめなかった理由ではあります。風邪引いてしばらく辞めたときにしみじみ思ったんですが、「たばこ吸わんとつまらんな」という。

複式簿記みたいなもんなわけですよ。

(借)たばこという楽しみ (貸)健康不安

みたいな感じで資産と負債を抱えているわけですが、たばこをやめるっつーのは楽しみが1つ減るわけで、仮にやめて反対記帳するとしたら

(借)健康不安 (貸)たばこという楽しみ

ってわけですが、オレみたいに健康不安を感じてないっつーか気にしてないっつーかどうでもいいヤツは、たばこという楽しみが減ることを埋め合わせる何かが必要なんですよ。まあ最終的には例のブログ記事がきっかけになって、同居人に迷惑はかけられんなあという気分が卓越したってことですが。

薄いのばっかずーっと吸ってたので、思ってた通りニコチン依存は低いようです。初日もニコレットは5個で済んだ。2箱近く吸ってたオレ的には6~12個ってのが相場みたいなんですが。問題は、いまみたいに何か自宅で書き物をするときとか、漫画描くときの集中ツールとして欲しくなることですね。たぶん、禁煙を続行したまま冬コミ本(通らば)を入稿できればオレの勝ち。ガムかんでると意外に気が紛れるんで、なんか行けそうです。

●禁煙は純投資だ

それはそうと何か楽しみを見つけよう。で、今回のニコレット作戦、とりあえず純投資と位置付けてみました。

年間のたばこコストをSとし、金利 i でy年間、複利運用した場合の元利合計を求めましょう。計算が面倒くさいので、たばこコストは年末に1年分を一括して積み立てるものとします。

つまりたばこコストSに年金終価係数を乗じればいいわけですね。

年金終価係数は、

(((1+i)^y)-1)/i

で求められます(計算はとりあえずこのソフトが楽勝)。

たばこコストSは、1箱は270円で変わらないものとし、1日2箱買ったとして270×2×365=197,100円=19万7100円ですね。

運用期間はなんとなく30年として、利回りはとりあえず1%にしてみましょう。

この場合、6,856,102円。685万6102円ですね。

なかなかいい感じで成長する銘柄、例えばアーバンコーポレイションみたいなのをプチ株積み立てでもしてうまいこと運用したとして、平均5%出せたとしますかね。

13,095,096円。1309万5096円ですね。

ちょっと調子が良すぎるような気がしないでもないので、間をとって2.5%でやってみよう。

8,653,222円。865万3222円ですね。

しかし株式積み立てなどによる含み益運用だと複利効果が難しいですね。もう希望的観測はやめて、机の引き出しにでも30年間しまい続けた(単純合計)としたら。

591万3000円。無金利で20年間の年金を設定しても年間30万円近くになります(あえて現在価値には割り引きません)。

ニコレットは24個入りが2300円くらいです。やや多めに1日6個かむとして、4日分。使用は3カ月がめどとされているので、90日/4=22.5箱。実際には1日当たり消費数は逓減するから、15箱くらいにしとこうか。15×2300=34,500円。

たんす預金した場合の単純合計=591万3000円に対して1万7139%ヽ(´ー`)/

さらに禁煙効果で健康不安が減るし、たばこ代は積み立てにあてなくても、例えば毎日のヘルシア緑茶とか高機能ヨーグルトにあてるとかしてもいい投資になります。生命保険は(オレは入ってませんが)クソ安いこくみん共済にでも乗り換えても安心とか、煙による自宅内の消耗が減るとか、とか何とか色んな効果があるわけで、このちっこいガム・ニコレットの投資効果は異様に高いです。

冬コミ本を乗り切ったのを確認した時点で、つまり禁煙に成功したら来年1月から、毎月のたばこコスト分をプチ株積み立てにでもあてましょう。何を買おうかなあ、やっぱ福井の支配者かな。

というわけで、まいちゃん(by 舞-HiME単行本買ってお金がないというのに買ってくれた読者さん)からひと言。

まあ、ピコでもいいっつーか、禁煙しても一生ピコ同人なのは間違いない……週末は禁煙壁紙でも作って遊ぼう。

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