ニコレット投資・その後
「ニコレット投資」と名付けた禁煙作戦が38日目を迎えた。この間一度もたばこを口にすることはなく、今後もないだろう。何のきっかけも大げさな決意もなくスタートした禁煙だったが、例によって「なんとなく」成功してしまった。
笑えることに戦友・麦原さんもなんとなく禁煙してしまったそうで、夏コミまでの喫煙率100%サークルは、冬コミからは非喫煙サークルなのさヽ(´ー`)/
禁煙推進側にとってはとにかく喫煙はダメなものなので、戦略的に「せめて弱いたばこに変えましょう」とは言わないようだが、結論から言うと、いずれやめたい人は段階的に弱いたばこに変えることから始めればいいんじゃなかろうかと思う。 本数だけだと1日40本近かったオレですが、いざニコレット作戦を始めてみると、必要だったのは1週間だけ。24個入り1箱を使い切らず、合計17個で済んでしまった。ニコチン依存度は相当低かったようで、というのも何年も「1ミリ」(キャスターの)しか吸ってなかったからじゃないかという気がする。
もちろん禁煙推進派的には「弱いたばこはその分深く吸い込んでしまうのでダメなものはダメ」なわけですが、いきなりゼロ本にするとかよりは低ニコチンで済むように慣らしてからでもいいんじゃないでしょうかね。「失敗しにくいような禁煙方法を本気で考える」のと「たばこを撲滅する方法を本気で考える」のは違う話だと思う。
「いいとも」でタモリがSAMさん相手に話していたが、喫煙者だったタモリは雑誌かなんかで「たばこを吸いたいという欲求は15秒しか持続しない」と読み、「そんなもんかね」と試してみたら、やめられちゃった、とか。確かにそうかもしれない。
どこかのサイトで読んだが、たばこを吸いたい時というのは呼吸が浅くなってるんだそうな。それも確かにそうだ。禁煙から1週間、気がつけばニコレットをかむとニコチンで頭がふらふらするようになってしまったので、「浅くなった呼吸の通りをよくしてやりゃあいいんだろ」とミントが強めのシュガーレスガムをかむようにした。結果的にこれが大当たりだった。最近はシュガーレスガムが豊富に出回ってるので、禁煙しやすい環境は整ってる( ´_ゝ`)
かくも簡単にやめられるのが分かってしまうと「じゃあまた吸ってもいいじゃんか」とか一瞬思ったりもしたが、エアコンのフィルター掃除のおぞましさ(ヤニでべたべた)がそんな気分にとどめ感。積んどいた本を持ち出して電車で読むと繰るページがとにかくたばこ臭い。とある場で隣に座ったアナリストのおじさんがたばこ臭い。地下鉄で「漫画サンデー」読んでた負け組っぽいおじさんがたばこ臭い。地下鉄から降りたら「やっと吸える」って感じで地上に出ないうちからたばこに火を付けるおじさんが臭い。香水とたばこのにおいが混じったギャルも臭い。
たばこを吸うとリラックスできる。集中感も増す。そうかもしれないし、実際、仕事ん時の集中力がちょっとだけ鈍ったような気がしないでもないんだな。しかし言い換えると「たばこを吸わないとリラックスできない」「たばこを吸わないと集中できない」ということなのであって、特に「たばこを吸わないとリラックスできない」はちょっと人生にとってどうなのか、と思う。
オレはたばこは好きだった。うまいと思って吸っていた。「ギリシアの哲人が知らなかった楽しみ」の一つはたばこ、と昔ガイジンが言ってたが、友だちと酒を飲みながらすぱすぱ吸ってくだらんことを話すのは実に楽しかった。でも楽しいものは自ずから楽しいわけで、たばことは実は関係がない。たばこは、人生の何かの必要十分条件にはなりえないような気がする。
なんとも好都合なことに麦原さんもやめてしまったので、誰かに禁煙を勧めることはないし、いきなり「喫煙者は社会のクズだ」とか言い出す気もない。どことなく弱者の主張感が漂うネット上の反喫煙論(=喫煙者と喫煙というカルチャーに対する攻撃、であって、合理的な見地からの禁煙促進論とは違うように思う)にくみする気もないけど、ただし意図的にデータを読み違えてまで「喫煙に害はない」と苦笑ものの主張を展開する人たちもどうしょもないと思う。まあ、オレはやめましたってだけの話であって、それ以上の意見はないです。吸ってる人に「やめても人生はマイナス方向には変わらないですよ」くらいのことは言えますが。
そして「ニコレット投資」っつーか、たばこ分のキャッシュアウトを金融資産運用にまわす試みですが、複利運用しやすくするために株式ではなく投信を選んでみた。最初に投じた分は1カ月で早速3%出てまして、こんな調子で続けば笑えるって話。


