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01/03/2009

08 同人的振り返り

Nonsense090101

というわけで08年の同人生活を振り返ろう。

確か年初は、前年の冬コミ本の表紙絵がいかにもなでっち上げに終わったため、そろそろCGもまじめにやろうではないかと思った。と思ったころに「CG定点観測」さんに更新を拾われるようになった。どこに接点があったのかよく分からない。うちのサイトに誘導されてしまう人も気の毒だとは思うけど、この際なのでサイトトップ絵更新のモチベーション向上に使ってみることにして、しばらくは比較的ひんぱんに更新した。基準はよく分からないけど、その日の一覧で文字がでかくなる「デカ字」になったことがあった。1年でトップ絵を通算12回? いやよく分からんけどそれくらい更新して、いわゆるデカ字はたぶん5回だった。

2月コミティア。覚えてないので記録をたどると、ここで前年夏コミ本「オマキザル」が完売、冬コミ本が多めに出た。別の記録によると、おお、ゴミ箱の前だった。入り口から見て一番奥の外周向きお誕生日席で、そもそもコミティアでお誕生日席って久しぶりだった。なかったんじゃなかったっけ。サンクリと同時開催だったので一般は少ないんじゃないか、コミティアの外周沿いは過疎地域だったよな、と思いつつ、全然そんなことはなくて、人がいっぱいいたような記憶が。確かこの時描かせてもらったスケブで見たのは鬼束某の絵だったかと。

4月から本職で若干の変化があり、異様に忙しくなった。といってもこの時点で残り少ない冬コミ本1種類だけしかなかったので、新刊を作るしかなかった。イレギュラーながら冬コミのたびに作ってきたシリーズをここに突っ込むことにして、かなり無理矢理な本を作って5月のコミティアに間に合わせた。

記録によると、5月のコミティアはまた外周向きのお誕生日席だった。このお誕生日席は普段の倍の4スペースで、コミケみたいだと思った。人が多かった。記録によると新刊はコミケ並みに出た。70歳くらいの紳士に買われた。かなりくだらないコピー本「20世紀にありがちだったこと」を数時間で描いて持っていった。そしてこれは実話なのだった。表紙を作ろうと思ったけど、時間がないわ何もないわで断念。会場で、前には断っていた色紙を描いた。「お前ここは初めてか? 力抜けよ」という話をした。その後、この色紙の方は大変なことがあったそうで、色紙はこちら持ち帰って夏のコミティアでお返しした。

本職はますます忙しかった。コミケの新刊はどうしようかなあ、5月に出したしなあと思っていた6月初頭、夏コミ抽選漏れが判明。創作に転向して以来6年、コミケに出なかったことはなかった。「コミケは落ちるものだ」ということを痛感。これをきっかけにその後いくつかあった。

●一般向け創作同人ととらのあな

まず、夏コミを見越し絵5月に作った本をどうしようかと思った。コミケでしか読んでもらえない人もいるわけで、うーむ。ダメもとで書店委託をしてみようと思った。どこに出せばいいのかよくわからないけど、きっととらのあななんだろう。そう思ってメールで連絡してマニュアルを取り寄せ、それに従って5月本に加え、前回の冬コミで完売となっためがね総集編を再版前提で、見本誌として送った。返事は数日でメールで返ってきて、委託は両方ともOK。5月本は宅配便で送り、総集編は印刷を発注、委託分を分納してもらった。それぞれ6月末から7月初頭に委託販売が始まった。

本当に売ってるんだろうか。やっぱり一応とらのあな秋葉原本店に見に行った。確かに売っていて、総集編はシスプリの中の人の本の隣とかに置いてあった。この機会なのでとらのあなの店舗と、サイトをよく見てみた。委託期間は基本は3カ月とのことだけど、話によるととらのあなはコミケ前にでもならない限り放置気味と。実際には5カ月くらい置いてもらい、ほぼ完売した。

観察などの結果、「とらのあなは一般向け創作を売る気はまったくない」という、予想通りのことを確認できた。

マニュアル「委託販売申込案内書」の表4にFAQがあり、「Q.一般向け同人誌・オリジナル作品や、小説の取り扱いはしてもらえないのですか?」「A.そのような事はありません。弊社では同人誌や同人ソフト、小説等、一般向け・成人向けの区別無くお取り扱いを致します。皆様の力作、意欲作をお待ち致しております。」というQ&Aは冒頭に置いてある。それくらいとらのあな=エロ同人誌というイメージがあるんだろうけど、これは実際にそうだとしかいえなかった。

個人的にエロにはなんらこだわりがないので、エロくてもエロくなくても、同人誌としては無差別というのを前提。さて秋葉原本店の一般向け創作売り場はフロアの一番奥、棚もすかすかで空きがちな場所。この場所に至るには多数のエロ表紙絵の本の林を通過しなくてはならず、エロが苦手な人は到達するのも無理だと思う。興味のない人は足も向かない。というか、とらのあな自体、いま現在世界でもっとも気軽に18禁のエロが買える希有な場所になっていると思う。欧州だったら「SEX SHOP」とかの看板を掲げるなりして、もっとあからさまにしないと許してもらえないんじゃないの。

とらのあなサイトの同人ページには「特選30」-「オリジナル 特選」というコーナーがあるけれど、この30作のうち常に25~28が18禁になっている。同人誌通販のトップはほぼ18禁で占められていて、「同人誌ってどんなのかな」と興味を持った人がなんとなくとらのあなを検索してやってきたら「こういうものだ」と思うしかないんじゃないだろうか。一般創作への誘導はほぼないに等しいので、なんとなくネットで売るのは相当難しい。自分のサイトから誘導するくらいしかないだろうけど、一般創作がCGニュースサイトやpixivなんかを通じてとらのあな通販を増やすのは難しいと思う。そんなことが簡単にできるのなら、イベントでもっと売れるだろうって。

つまり新宿の裏本屋で、水着NGな清純派制服アイドルの写真集を売るようなもんであって、要するに売れるわけがない。小売りで店舗が売ってくれないものは絶対に売れない。一般向け創作は、既に有名な作家のものでない限り、とらのあなでは絶対に売れない。俺が店舗でも、一般向け創作なんか売る気にならないと思う。

コミティアのサークル・一般の増加ぶりとか、コミケの創作エリアの盛況を見ると非エロ創作の需要はそれなりにありそうだけれど、エロいのが売れる-売れるからエロいのを増やす──という「エロスパイラル」におそらく入っているとらのあながそこに踏み込む気はないだろうと思う。実際に毎年2けた増の勢いで売上高は伸びているので、商売としてそこに間違いはない。

販売は一般創作を売る気はまったくない一方で、引き受け部門は実際に受ける気は十分にあるようで、わざわざコミティアとかでも営業さんがまわってくるくらい。これはそれぞれのミッションが違うというものであって、販売は実際に売る数を増やすのが役割で、引き受け部門は仕入れを増やすのが役割なので、これは起業としてちぐはぐだ、というものではないと思う。

じゃあ無意味なんだろうか。しかし思うに、特に有名でもない一般創作同人さんがとらのあなに委託するメリットはやっぱりあって、まず普段リーチできない読者さんに読んでもらえる可能性がある。創作イベントに参加する人がとらのあなに行かない人、ということはありえないけど、と普段はコミティアやコミケの創作エリアに来ない人に手にとってもらえる可能性はそう多くないながらある。本の前に人が通らない限り同人誌は読んでもらえない。イベント参加は年間で6日程度。とらのあななら数カ月間、毎日店頭に置いてもらえるので、その前を人が通れば読んでもらえる可能性が出てくると。実際に販売力はたいしたもので、「どれくらい売れないのか」を試す目的もあった今回の委託分が一応完売するくらいではあって、夏コミに参加できなかった分は十分に穴埋めできた。サイトの力も大きくて、再入荷とかで表に出るとばばっと売れるようだった。

エロがあったとしても非機能的、ほとんどが一般向けの創作さんにとって、とらのあながともにジャンルとカルチャーを支える仲間ではないと、普通は思うんじゃないだろうか。しかしうちの本を置いてくれるくらいなので、一般創作の委託は意外にぽんぽん引き受けてくれるんじゃないかと思う。じゃなきゃコミティアでチラシ配らないよな、とか。この際だから創作同人さんが結託してぼんぼんと委託を申し込み、委託市場での創作ジャンルの存在感を意識的に高めていく、という動きがあってもいいんじゃないかと思った。

●「お仕事情報」の実態

仕事が忙しい中、コミケで遊ぶ計画を支えにしていたところがあったので、抽選漏れは思ったよりこたえた。その分、落選がありうるイベントに依存している趣味のあり方はダメだろうとも思った。とらのあな委託も、そんなところからやってみたものの1つだった。

委託販売はおかしなものを誘引した。7月のある日、ある会社から「【コミック製作のお願い】」というメールがきた。確かいつぞや海外事業の減損で巨額の最終赤字を出したところじゃなかったっけ。「サイトを拝見しまして、是非コミックのお仕事のご依頼をさせて頂きたく、ご連絡させて頂きました」という内容で、とらのあなサイトのリンクからたどったようだった。なるほど、その手がありますわな。

仕事というのは携帯向けの電子コミックというやつで、「1話16p&表紙1p」か「1話16p×6話&表紙1p」、1話の執筆期間は10日。6話の場合は3カ月。1p当たり4000円から、という内容だった。サイトを見ると底辺感がすがすがしい。こういう漫画絶望工場なら超ウェルカムって感じで「やるー。データ入稿なんで形式とか教えて」と返事した。ルポ書くんだ。というわけでいくつかメールのみでやりとりがあって、「すぐにも稼働してほしい」という話になった。「ところでこちらは普通の会社員なんで、納期は守るけどあんまり無理きかないかもしれないけど、いいですかあ?」と返事したら、それからメールがまったくこなくなった。なるほど。

それから3カ月くらいたって、「担当が変わった」というメールがきた。これは「四コママンガ執筆に関するアンケート」で、4コマは描けるか、例えばネタがあれば描けるか、ネームがあれば描けるか、みたいなことと得意ジャンルを答えろというものだった。さすがに興味ないので、無視した。今後も無視すると思う。

ケータイ向け電子コミックは成長分野。だそうだが、数秒で読み飛ばすコマの裏にいる人たちを忘れないであげてね、みんなcat 

●MBVに悔いなし

夏コミに出ないので、関連の話題もまったく興味なく過ぎていった。マイ・ブラッディ・ヴァレンタインをみるためにフジロックにいった。コミケにサークル参加してたら行けなかったと思う。で、行ってMBVを見て思うに、正直、コミケに落ちて良かったんじゃないかという結論になった。本来なら、奇跡的に現れたMBVを見ないという選択は個人的にありえなかった。つまりそれを断念しようと思ってたくらい心がコミケを取っていたわけで、これはやっぱり趣味としてはかなり問題のある状態だったと思う。

一般向け創作は売れない。コミティアのサークル参加が増えてるのが信じられない。何を考えているんだろうか。というわけで、こんなことやってると「もういっか」と思うことがままあった。で、それに対するいまの自分なりの答えがあって、それを2枚くらいで描こうと思ったらネームが若干ふくらんだので、少ページ・少部数の本にして8月のコミティアで出した。
ついでにコピー本も5月の続きということで作った。これはいっぱい作った。西館だったっけ。「いやーコミケ落ちましてねー!」という話を何度もした。

夏コミに申し込んだ。今回から自分が代表者として申し込んだ。ネットは楽勝だったけど、紙ベースだとかなり大変そうに見えた。書類不備も出るよな、そりゃ。申し込んだものの、落ちるのを前提にしていたので、何をどうするかをあんまり考えず、とりあえず確実に参加できると思う11月コミティア向けに、売れそうにないほうの原稿を書き始めた。

サイトのトップ絵の更新頻度向上計画を年初に掲げていたものの、結局滞った。めんどくさいから、というのが最大の理由としても、やっぱり単なる絵は空しい。かなりうまい絵もかなり下手な絵も、95%くらいは大して見られもしないまま下に沈んでいくpixivは巨大なゴミ箱だと思う。「オン同人」という言葉に感じる微妙な違和感というか、絵を描くのが好きでたまらないというわけではないので、やっぱり絵よりはページを描こうと思った。というか解釈学的目標がイラストでは達成できないという、つまり「なんでやってんの」という問題にかなり直結している。イラストやってて楽しいというほど絵がうまくない、というのも当然あるんだけど。

10月末だかに冬コミの当落が判明。11月用に本を作るかどうかは微妙になり、時間がたち、ンなことはできるわけないということになり、11月コミティアはコピー本で。思い切ってすごい冊数を作ってみた。何冊作ればいいのか、がだいたい分かったのはよかった。個人的にはもっとも売れないという印象がある11月コミティアながら、サークル参加は2000超だったそうで、一体どうなっているんだろうか。

このころ、3年前だったかの本をネットに上げた。容量が余っていたので原寸ファイルも上げた。利用は無制限とした。表現にとって読者は本質であって、読者のないところに表現の意味は生じない。本棚には「読まれていない意味」が並んでいるわけではない。

コミティア後は本業がものすごく忙しくなり、コミケで新刊が出せるかどうかも微妙になった。かといって出さないのもアレなので、夏に作った8ページの原稿を再録する形で考えたらできそうだったので、それで進めた。12月の締め切り直前には風邪を引いた。長いことやってれば修羅場モード時に風邪を引くなんてこともあると思ってたけど、なかなか厳しい戦いだった。部数はとらのあな事前発注分と、イベント分を考えて、なんだかすごい数になった。

コミケは12月30日の3日目。考えてみれば参加は1年ぶりだったけど、そういう感慨はなかった。人が多いなあというのが第1の感想だった。あまり風がなかったおかげで、思ったより暖かかったのは助かった。いろんな感想をいただいた。例のGM研さんのレビュー本が2年越しでできあがり、せっかくなので、もらわないで買った。忘れられてるんじゃないかと思ってたけど、結果的に新刊の初売りとしては最も数が売れた。

09年は、時間と相談しつつ、という今まで通りの感じで。ただ、いつまでたっても出ない本のことを考えていてもしょうがないので、それよりは出ることを優先しようと思う。いくつか踏ん切りもついた。計画通り進むとは思わないけど、まあ、例年通り、楽しければいいや。という感じで淡々といこう。

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12/29/2008

冬コミ最後の戦い

厳しい戦いだった。

そしてまた厳しい戦いが。

やるべきこと:

ペーパー
ペーパー
コピー本

ほうぼうのメールに返事(すいませんすいません)


そして猫がうるさい。

Cocolog_oekaki_2008_12_29_19_34

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08 振り返り

Nonsense081229

2008年も終わらんとす。振り返ろう。新譜とか旧譜とか関係なく、今年に入って俺が聴いてよかったものを挙げるという、前年と同じく、どうでもいいリスト。今年は「これだー」とか、「うっかり漫画描いちゃったよ」というような俺的ヒットがあんまりなかった。

●ニュー・オーダー「iTunes Originals」
 インタビューと既存音源、一発録り的な既存曲の新録で構成されたベスト的な内容。「Bizarre Love Triangle」の新録版は俺の理想形で、これで決定という感じだった。「Waiting for The Siren's Call」の新録版は歌詞を間違えてる箇所があって、バーニー先生は気づきつつもしれっと歌い続けてるんだけど、そいうものを本番テイクにしちゃうところがいかにもな感じだった。

●Coaltar Of The Deepers「EP BOX SET 1991-2007」
 新譜の「BEAR EP」とか、「Salah's Living 4 Moment」の「Outro」とか、「Frontier」とか、持ってないものもやっぱりいろいろとよかった。かなり関係ないけど電気の11月ライブ、チケット取ったのに忙しくて行けませんでした。

●鶴「夏の魔物」
 例によって関西の某FMでヘビロテだったはずの鶴。すかーんと夏っぽくてかなり好きだった。「魔物」というタイトルだけだと思うんだけど、鬼太郎のEDになってたのは笑った。

●相対性理論「LOVEずっきゅん」
 俺が特に言うべきこともないと思う。「どっかで聴いた」感じがねー。

●Mitsuto Suzuki「IN MY OWN BACKYARD」
 iTunesで延々と売れているエレクトロニカ。最後の「Split」は「Everything in It's Right Place」と「KID A」を足して2でSplitした感じに聞こえる。今年は特に目的もなくエレクトロニカ方面をよく聴いたような気がするけど、これが一番よかったかも。

●Weekenders「SOMBRERO feat.MORIMOTO」
 乙女ハウスform仙台なWeekendersの新LPだ!と思ったら、個人的ながっかりな感じだった。けなしてるわけじゃないんですけど、なんかその、超普通じゃね?みたいな。ただしこの「SOMBRERO」はとてもよかった。これだけでも十分だった。「僕らは世界なんて挑めないじゃなくて挑まない」。今年一番よく聴いたのはこれかもしれない。

●√thumm「mu・ge・n」
 iTunesでなんとなく買ってしまった中で最高だったのは√thumm。特にこの「mu・ge・n」は超よかった。今年初めて聴いた中でのベストはこれかなあ。後半がねー、ボコーダーとかねー、もうねー、最高ねー。

●Cherryboy Function「THE ENDLESS LOVERS」
 絶世の名曲の最初の?バージョン。iTunesに入ったので買った。LPのほかの曲聴くと、この人の出発点はピコピコだったらしいことが分かる。
 De De MouseのメジャーデビューLPはなんとエイベックスから出た。が、CD、iTunesともなんとなく買わなかった。YMCKは1日もたずに飽きそうだったので買わなかった。これからも聴かないと思う。これならIlkae(例えば「Exit Theme&Victory March」)でいいよな、みたいな。すいません。

●斉藤由貴「AXIA~かなしいことり~」
 今年初めて聴いたわけじゃないけど。「なんなんだこの女は」的な銀色夏生の歌詞とメロがどこまでもどこまでも80年代。

●大島ミチル「Heal」
 ニコニコで30分ループだだ流しのを聴いて。やったことないゲーム「ICO」のセーブ画面の音楽だそうで、つい30分聴いてしまう。そういや大島ミチルは来年の大河でしょ。

●千住明「ひなげしの旅のむこうに」
 これも大河「風林火山」な千住明は「Vガンダム」のBGM担当だった。なんとなく久しぶりにこの曲を思い出して、Amazonで中古CDを取り寄せた。当然シャクティ版。こういう歌詞を書くあのおっさんがねー。

●小室哲哉「夏の終わり」
 iTunesで売ってる四季のシリーズ「Far Eastern Wind」のうち「Summer」の最後の曲。UKがレイブ規制法でもめた後くらいに「今はレイブがはやってます」と言ってみたり、AFXが「Girl Boy Song」を作ってたころに「これからはジャングルが来ます」と言ってみたり、確か「次はトランス」とか21世紀に入ってから言ってた記憶もあるけど、それはそれとしても、パクリらしいパクリがなかったのがこの人の偉いところだったと思った。たぶん天然なんだよな、この人。

●Perfume「Puppy Love」
 今年はほんとにPerfumeが売れた。こんなことがあっていいんだろうか。信者までいるんだぞ。ウソだろとか思う。2ndLPの「GAME」はタイミングを逸してしばらく聴けなかった。その中で個人的ベストはこれ。
 一応武道館ライブも申し込んでみたけど外れた。後でレポートを読むに、いかなくてよかったと思った。今後もいかないと思う。やっぱり俺、中の人には興味がないようだった。
 Capsuleの新LPも12月に入って聴いた。こしこがVOCALOID化していてこれはダメじゃないかと思った。というかここCapsuleの3作はまるで変わり映えしないのはどうなんだろうか。というかプロデュースものも含めてみんな同じになってるのはどうなんだろう。ある人いわく「大丈夫、ダフトが新譜出せばヤスタカの音も変わるから(笑)」。さもありなんと、で、この辺が小室との違いなのかもしれないと思った。
 要するに、これといってインスピレーションがあふれる感じもないようなので、だったらヤスタカはPerfumeだけでいいやと思った2008年だった。

●弘文堂「現象学事典」
 最高のヒマつぶしアイテム。それにしても「Lebenswelt」を「生活世界」と訳して、それが定着しちゃうってのはどうなんだろうか。それはかなり違わなくないか。それとか「基礎的存在論」が実は「Fundamental Ontologie」だったりとか(基礎的=ベーシックな、かと思った)、「時熟」ってなんだよ意味分からんよと思ったら要するに「sich zeitigen」することだったりとか、訳語が採用した日本語のニュアンスで混乱するケースが個人的にたまにある。趣味人としては事典で原語に当たるくらいしかできないですね。

●ガダマー「真理と方法II」
 真理と方法の英訳本をAmazonで買い、不退転の決意で第2部を読もうと電子辞書を買おうと思ってた矢先、ジュンク堂に行ったらこれが売っててこけた。「地平融合」は「複数あるように見える過去と現在の地平の融合」のことだけど、融合する地平は「複数あるように見える」のであって、「複数ある」のではない。あるのは過去も現在をもすべてを包むような1つの地平なのだった。来年はこのことについて考えよう。

 今年も漫画とか映画とか、1つも読んだり見たりしなかった(同人誌除く)。小説も読まなかった。ま、いっか。アニメは「PIPOPA」があまりに最高。そしてヒマな時間は万葉集を読んだり2chを見たりしてた。

 さて来年も楽しく。

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